新評価報酬制度の4月1日導入について

組合員のみなさまへ

お仕事お疲れさまです。
ニフティ労働組合執行委員長 池田です。

新評価報酬制度の4月1日導入について、会社側と継続して協議を行っ
てまいりました。合意条件の確認が完了したため、4月1日より、
「一般社員 評価報酬制度2012」の導入が開始されることをご報告
いたします。

なお、皆さまが上長から説明を受けた内容からの変更点は、別途定める
「運用要領」に基づいた運用をおこなう旨が追記されている点です。
※運用要領は、別途会社から公開されますので、公開後ご確認ください。

■背景の再確認
新評価報酬制度を導入した背景には、ニフティ株式会社が今後も継続的
に成長を続けるためには、これまでの成果や成功に甘んじることなく、
新たな価値を生み出し続けることが不可欠であり、その実現に向けては、
自らが物事を主体的に考え、勇気を持って新たな一歩を踏み出す人材を
タイムリーかつ適正に登用することができる制度を導入することが重要
だという考えがあります。この考えに合意し、今回の新制度導入に合意
いたしました。

また、この考え方は、組合員の皆さまだけに求められるものではなく、
経営者、幹部社員にも共通して求められるものであると考えています。

今後運用に入りますが、この考え方を労使双方が十分に認識した上での
制度運用を行わなければ、今回の制度変更の意味がなくなってしまうと
考えています。

今後、上記の考え方とズレた運用が行われている事実を確認した場合に
は、ぜひ執行部にご連絡ください。改善の申し入れを積極的に行ってま
いりたいと思います。

互いに切磋琢磨しあえる労働環境を構築していくべく、組合員の皆さま
のより一層のご協力をお願いいたします。

■合意条件の確認結果について
以降、合意条件の確認について、ご報告いたします。
※協議の過程で合意条件の修正も行っておりますので、合わせてご報告
 いたします。

・合意条件①:変更あり

 新評価報酬制度は、期中の活動がダイレクトに報酬に反映されるため、
 本来であれば評価期間がスタートする前に、成果計画に合意している
 必要があると執行部では考えてきました。そのため制度開始前に成果
 計画を確定するよう求める合意条件を設けました。

 交渉の過程で、評価者となる幹部社員からは、決算状況や前期の評価
 を踏まえた成果計画を作成するためには、ある程度の期間の重なりが
 必要であるという要望が、多く寄せられていることが明らかになりま
 した。

 職場の実態に合わせた運用を構築することで、よりよい計画を立てら
 れるようにしたいという会社側の要望は理解できるものの、これまで
 のように5月(上期)や11月(下期)まで期中の計画が確定しない
 状況を作るのは、新制度の性質上好ましくないと考えたため、期初の
 月末までであれば許容できると判断し、合意条件の変更に応じました。

 制度開始後は、期初(上期は4月末まで、下期は10月末まで)に計画
 を合意する形で運用されます。

 なお、各事業部・統括部・直轄部が独自で設定する成果評価の2項目
 の詳細を決定した旨の報告を受領しておりますが、その公開について
 は新年度の組織変更の実施にからみ、全社公開を一時延伸することに
 合意しております。

・合意条件②:変更なし

 2012年3月28日までに、組合員一人ひとりの新たなクラスを決
 定し、本人通知が完了した旨の報告を受領いたしました。

・合意条件③:変更なし

 運用で注意すべき点をまとめた「運用要領(旧運用ガイドライン)」
 に、これまでの労使協議で要求した内容が反映されていることを確認
 いたしました。また、合意条件①に付随して、成果計画の決定時期を
 「4月末、10月末」と明記されていることを確認しました。
 「一般社員 評価報酬制度2012」に、「運用要領」に基づいた運
 用を行う旨も明記しているため、この2つをセットとして制度が運用
 されていきます。

・合意条件④:変更なし

 以下のモデルケースを確認し、賞与テーブルに合意しました。
 
 (モデルケース)
 昨年の賞与月数(4.8ヶ月)で、成果評価分布がモデル分布に従った場合、
 半期あたりの賞与支給額レンジは(各クラス7段階)
   スターター:40万~47万円程度のレンジ
   一般クラス:50万~90万円弱のレンジ
   上級クラス:70万強~120万円弱のレンジ
   リーダークラス:100万強~150万円弱のレンジ
 となり、賞与月数の変更時には全体に対してアップ/ダウンが行われる
 ことを確認いたしました。
 賞与の具体的数値が入ったテーブルは、賞与月数や成果評価分布によ
 り大きく異なってくるものの、春闘要求にある最低保障率が満たされ
 るよう両者で確認でき、クラス間で賞与額の重なりが存在し、より成
 果に近い報酬が得られる考え方であることを確認し合意するものです。

 なお、Proceed勤務者の「加算賞与」の原資分の再配分については、継
 続協議を申し入れています。

・合意条件⑤⑥⑦:変更なし

 当初通り、継続協議事項です。

・合意条件⑧:変更なし

 2011年下期の評価に、2012年3月21日から2012年3月
 31日までを含めることが、3月19日に全社周知がされていること
 を確認いたしました。

・合意条件⑨:変更あり

 2012年3月13日の会社側回答後、今村社長と直接交渉も行いま
 したが、この条件項目について合意に至りませんでした。

 執行部ではこの交渉決裂により、4月1日導入を拒否することも検討
 いたしましたが、現在執行部に届いている声の多くが、制度変更に賛
 成であることを重視し、4月1日の導入開始を見送る交渉を続けるべ
 きではないと判断し、会社側回答を了承することにいたしました。

(ご参考)
「新評価報酬制度の導入について」 2012年3月8日付け 労働組合回答

「合意条件について」 2012年3月13日付け 会社回答

■最後に
冒頭に申しあげましたが、合意条件が達成されていることが確認できま
したので、新評価報酬制度は4月1日より開始されます。

合意条件の⑥と⑦にあるとおり、制度改善のための修正を今後も継続的
に行っていきますので、お気づきの点は遠慮なく執行部にお寄せ下さい。

また、目安箱に投稿いただいた方で、お名前のわかる方には別途ご連絡
をしておりますが、まだ全員には回答できておりません。必ずご連絡い
たしますのでお時間をいただけますと幸いです。

2012年03月30日 12:09 PM