和田副社長とのES向上ミーティング議事録

組合員の皆さまこんにちは。
先日(7/19)、和田副社長と第一回のES向上ミーティングを開催いたしました。
議事録としてご報告いたします。


なお、第二回の開催を7/27(木)13:00から予定しております。
参加ご希望の方は、[ 組合目安箱 ]まで、ご記名のうえで参加希望の旨をご投稿ください。
また、参加は出来ないけれど、このようなテーマで議論して欲しいとのご希望が
あれば、こちらも[ 組合目安箱 ]までご投稿ください。


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和田副社長 ES向上ミーティング 議事メモ


■日時 2006年7月19日 9:00~11:00
■場所 8Fフリースペース
■参加者
 和田副社長 高山副G長 伊藤部長
 大橋委員長 鳩飼副委員長 栗原副委員長
 高橋書記長 村松委員 安部委員 梅林書記次長(記)


○副社長の人となりと富士通入社について
(和田副社長)
 社内報オレンジにも書いているが、仕事はその楽しさを自らで主体的にさがしてゆくも
 の。毎日の繰り返しの仕事だけでは飽きてしまう。人生の1/3以上の時間を費やす仕事に
 対して、楽しく前向きに取り組むことが自分のためであり、「飽きない」にはどうした
 ら良いかを考え続ける。
 1970年、当時友人からコンピュータ関係の仕事は毎日違うことができると聞いた。
 それで富士通ファコムを選んで入社した。ところが内定後、入社前に富士通ファコムは
 グループ事業再編で富士通に吸収されてしまった。。。


○富士通の社風について
(和田副社長)
 若いころはそれはよくよく怒られた。
 なぜ怒られるのかをよく考えてみた。それはミスを重ねているからだ。
 ケアレスミスは論外だが、ミスには必ず理由(必然)がある。ミスをしたことを課題と
 して考える。すると直接のきっかけ以前にいくつもの伏線があって、上司は爆発するこ
 とがわかった。それをよく考えれば、叱られることも苦にならなくなる。
 もうひとつは、叱られた翌日には元気に出社することも秘訣である。
 怒ると言うことは、怒る側にとっても相当なエネルギーをつかうもの。怒る価値が無い
 相手には怒らない。
 故に叱る、怒るということは最大のコミュニケーションだと考えている。
 怒った方は、感情的になった後に、振り返って考えてみる。なぜ自分が感情的になった
 のか?さらに翌朝には、怒られた相手がなぜ怒られたかを理解をしているかどうかの確
 認を行う。


○新聞業務の再編について
(和田副社長)
 ニフティに来る直近では、富士通において子会社(FTS)を巻き込んでグループの新聞事業
 の再編に携わった。これに着手したときには、グループの新聞事業は瀕死の状態だった。
 システムのリプレイスに際して障害は噴出し、納期は守れない、いったい何なんだと言う
 状態。これを立て直すために問題の本質をたどっていくと、本社社員の無意味なエリート
 意識や、無能なマネジメントがそのひとつとして浮かび上がった。それで本社・子会社の
 社員を一度本社にまとめて、既存の組織を壊してフラットな組織にして、誰もがその気に
 なれば前向きに誰もが物言いが出来る環境を作り、競争できる状態を作った。本社・子会
 社に関わらず社員を一度ふるいにかけたと言うことだ。
 効果としては、技術者がやる気を取り戻し、まともな組織体に生まれ変わった。
 最終的にその部隊のリーダーになったのは、子会社出身の53才の社員である。
 再編前には、組織として活かせていなかった社員である。


●社員のモチベーションについて(安部
 アンケート結果からも、ニフティの給与水準にあまり不満の声は聞かれない。
 それはそれで良いことなのだが逆に、業務量に比して給与はもらえている、安定した給与
 がもらえるからを仕事は楽しくないが黙っている、など主体性に欠ける結果に結びつく可
 能性を危惧している。
(和田副社長)
 仕事のモチベーションにおいて、給与(報酬)と言う要素は一番では無い。楽しくやり甲斐
 のある仕事であるかや、自分の仕事が役に立っているかなどが大いに影響する。つまらな
 い仕事をおこなうのは不幸である。
 だから、楽しく前向きに仕事に取り組める環境を提供することがES向上につながり、それ
 が業績に跳ね返ってくるわけで、経営チームとしても重要な課題と認識している。
 現場で発生する「ノイズ」(=問題)を感じ、経営が方向性をリードして行けばそのノイズ
 が消えると思う。だからこのMTGもそうだが、現場に近いところにいたいと考える。


○ニフティの現状について
(和田副社長)
 大変危機的な状況と感じている。このままいくとおかしくなると思う。
 未曾有の危機に近づいていることを経営陣からメッセージしてゆく。
 売り上げ確保のために値上げも検討したが、結果として会員減に繋がり将来的にニフティ
 にはデメリットが大きいと経営判断のうえに中止した。別途組合には説明するが、06年度
 予算の下方修正をおこなう予定であり問題を認識、共有してほしい。
 現状の打開策は?(大橋
(和田副社長)
 実際には簡単ではないのは承知しているが、IBGの会員獲得や安心安全については突き
 進めばやれると思う。田坂グループには、高いハードルを設定すればするほど、それに対
 してがむしゃらに突き進むマインドがある。富士通の流通営業にもそういうところがあっ
 た。これは良い点として伸ばしたい。
 問題は、経営側でブレーキを踏むときはブレーキを踏むという状態に無かったことだ。
 であるから、現状を乗り越えられるかどうかは、SBGでそれなりの利益を出せるかどう
 かにかかっている。今動かないと手遅れになる。
 上位サービスのうち、SBGで売り上げを伸ばし、利益を出す方法を早急に打ち出す必要
 がある。苦労を分かち合うことはコミュニケーションとしても重要である。部門間のコミュ
 ニケーションが非常に少ないと言うことは非常に問題と感じる。同じサービスを部門に関
 わらず横断的に行うなどの連携は重要である。


○ベンチマークの徹底
(和田副社長)
 あらゆる分野において、競合他社とのベンチマーキングを徹底させておく必要がある。
 相手との客観的な位置関係がわからなくて、正しい経営判断など出来るわけが無い。
 現在のベンチーマーク対象は、Yahoo!であり楽天。将来的にはNTTもそうなるかもしれない。
 NGN(Next Generation Network)の世界ではNTTが仮想敵になると感じる。
 ニフティは現在ISP事業で利益を得ているが、この事業は利益が薄くリスクが高い。
 ”ニフティならでは”を堀り出すためにも、徹底したベンチマークが重要である。
 ベンチマーク結果から、適切な資金の使い方を考える。
 お客様を知れば、敵(=競合他社)が見えるし、敵をベンチマークするとお客様というもの
 が見えてくる。そのためにもベンチーマークはとても重要である。


●いつまでにどのような結果を出そうと考えているか。(大橋
(和田副社長)
 まずは、8月末にベンチマークの結果を踏まえた経営戦略の方向性を明らかにしたい。
 8月中もこのような現場との対話を継続していく。
 そして、3年を待たずに競合他社と戦っていける会社となっていると言う結果を出したい。


●人的リソースについて(安部
 ”ニフティならでは”の独自性ということでは、ココログなどをみてもユーザーはとても
 質の高い情報発信をしている。これはニフティにCGMの土壌はあると言える。これを強
 みとしてゆくために社内に必要な人材を補強する必要があると感じている。
(和田副社長)
 ある特定の人材がほしいなら、君たちの人脈でも構わないから具体的に名前を挙げて来て
 ほしい。本当に必要であればヘッドハンティングする。公募でどこの誰だかわからない人
 間を採用するより、紹介者や被紹介者の関係とともにその責任が発生する近親者の方が採
 用リスクは小さい。社内でもニフティに入社してほしい人がいるならば積極的に声を上げ
 てほしい。
 現状、組織のあり方がよくないことは理解できるが、だだ組織のせいだけにはしないでほ
 しい。何を変えたら何がどう改善されるか?それをよく考えたうえで是非訴えてほしい。


●部長クラスとのES向上ミーティングにおいての感想は?(大橋
(和田副社長)
 問題意識を感じているが、その解決はどの方向で行うべきかを迷っている印象がある。そ
 れは経営のミスリードが原因かと感じている。ただ、悩みを感じていない人はいない。
 部下から見ると、結果責任を受け止めない、また方針がぶれる上司は信用されない。(大橋
(和田副社長)
 部長は転籍とプロパーが半分程度だが、管理職のマネジメント能力について教育などが足
 りなかったのではと感じる。
 今のニフティは富士通のよい面と悪い面が出ている。
 がむしゃらに働き、予想以上の会員獲得ができると言う事はよい面だが、誰かが冷静な目
 を持ってブレーキ役になる必要があるのだが、それがなかったのではないか?それが悪い
 面である。


○顧客DBの再構築について
(和田副社長)
 非常に重要である。ニフティのロイヤルカスタマーを知るため、また施策を行うためにも
 まずは重要だと感じている。速やかな再構築が必要。そのためにある程度の費用がかかっ
 ても経営判断としてはやるべきと考える。ただし速やかに行えなければ意味が無い。


●私見であるが、ニフティのロイヤルカスタマーは親FJグループの高齢者ユーザーと思うが
 どうか?(大橋
(和田副社長)
 BBフェスタをみても、お年寄りの参加が多かった。が、彼らをサポートするためには手
 厚いケアが必要である。彼らは時間とお金はあるが、我々が同じくつきあっていては時間
 が足りない。彼らをターゲットにするためには、効率のよい対応も工夫する必要がある。


●上場について進捗はあるか?(大橋
(和田副社長)
 現状、変更点はない。継続して検討していると言う段階。
 上場に向けての準備をしている事によって、見過ごしていた課題の掘り出し、顕在化が出
 来ているという現状もある。


●富士通からはニフティの現状がどう見えているのか。(大橋
(和田副社長)
 富士通が日商と組んでコンシューマ向けサービスをするために作った会社である。と言う
 意味では、とても思い入れが強い会社であり、今でもいろいろな立場の人間からとても注
 目されている。


○労働組合に望むこと
(和田副社長)
 労働組合は現場の横串として是非機能してほしい。そして、会社をよりよくするためにも
 活動してほしい。
 それが結果、組合員の待遇をよくする事に繋がる。


○安全衛生委員会について
(和田副社長)
 安全衛生委員会の機能を変更したいと考えている。仕事仲間をまもるために積極的に活動
 していきたい。


○空調について
(和田副社長)
 社員アンケートでもいただいてたので、設定温度を下げた。
 一番暑いところを基準に設定温度を下げた。ただ逆に寒く感じる人もいると思うので、そ
 の人は何か一枚羽織ってほしい。
 →チームマイナス6%は?
  当然参加しており、活動は続けている。


●JQAへの取り組みについてどう感じているかうかがいたい(村松
(和田副社長)
 網羅性が高く客観的指標で表れるため、プロダクトアウトの思考の入る余地がなく、でき
 ていないところを理解するためのツールとしては抜群である。
 過去営業部門で導入した際に、階層ごとにプロフィールを作成してみた。アセッサーとな
 る立場の人間が積極的に現場の会議に参加し、各部でやっていることをまとめ上げ、改善
 すべきポイントを明らかにした。


次回 2006/7/27(木)13:00~
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本件に関するご意見などがありましたら、[ 組合目安箱 ]までご投稿ください。

2006年07月24日 7:34 PM