和田副社長とのES向上ミーティング議事録(10/3)

組合員の皆さまこんにちは。
先日(10/3)、第4回のES向上ミーティングを開催いたしました。
議事録としてご報告いたします。
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■日 時:2006年10月3日(木)15:00~17:00
■場 所:9階コラボレーションスペース
■出席者:
会社側:和田副社長、高山副グループ長
組合員:荻野殿(人事部)、澁谷殿(CSシステム部)、宮野殿(品質保証部)、
大はた殿(ネットソリューション部)
執行部:長谷部殿(ネットソリューション部)、金子殿(ISP営業部)、
大谷(コンタクトセンター部)
(以上9名)
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議事:
 
①PV×10-やりがい支援プロジェクトについて、10月11月実戦投入となってい
るが現実的に進むのか。(ネットソリューション部:長谷部殿)
 
■やってみないとわからない■(副社長)
 
ニフティにはやる前からグダグダ言う悪い傾向がある。やってみないとわからな
いことを言っていても仕方ない。
 
経営方針を変えたのを理解しているか?
今回の経営方針はPV10倍、それのたった一つの作戦。
 
副社長室前の白板にそのための施策をテンポラリーに書いて、土曜に集まって作
戦会議して毎週変わっていっている。見に来ているか?気になっているなら情報
を取りに来るべき。
(ガルーンなど)ウェブにアップされている情報を知るだけでは現場は理解しな
い。だから、白板を用いた。
本気で仕事をしているのなら、社長が経営方針を変えたとわかったら情報を取り
に行くだろう。(情報を取りに行かないのは)興味が無さ過ぎる。仕事に緊張感
がない。
 
白板の存在を「初めて聞きました。」というのは、相手に教えてもらうことを
期待している表れ。情報は取りに行くものだ。会社の情報を知りたければどう取
りに行く?ここにも緊張感が欲しい。自席に座っていて情報が入っているやつは、
経営層や過去によほどアクティブに活動していた人くらい。
営業時代は、富士通製品の名称、開発者などあらゆる情報を取りに行った。
更に、(白板の存在を知らないのは)8階に友達がいない証拠。ニフティに最も
足りないのがコミュニケーション。ニフティにとって一番苦手な方法をあえてと
っている。
 
コミュニケーションというのは、結局自分の言葉で話すと言うこと。危機感がな
い。他人事で話すのは許さない。会社としての体をなしていない。
 
情報は待っていても入ってくるものではなく、自分で動いて情報を取る、という
事をするべき。
 
②ISP営業部:金子殿
経営陣からのメッセージで「楽しい・面白い・活気のある・インターネットの新
しいサービスの」というメッセージについて、IBG=接続には「楽しい」には
結びつかないと思った。だから、「楽しい」を実現する「環境を整える」ことに
注力したいと思った。
 
■そういう解釈もあるかもしれないが…■(副社長)
 
ニフティを新聞上で表現した場合どうなるか。「接続会社」だ。
ニフティの社会での認識のメインとなっているのは「接続会社」。
 
これが今のニフティの屋台骨。
「接続」は無茶苦茶大事なこと。しかし、それしか考えてこなかった事に不安が
ある。
 
社内の一体感が無い=競合を意識していない証拠。ニフティのベンチマークはヤ
フーというのは比較的簡単だが、ニフティの金子のベンチマークはヤフーの誰か、
そいつは何を考えているか意識しているか(していないだろう)。
 
「何でヤフーがベンチマークなのか」と聞かれることが多いが、「なぜ、ヤフー
がベンチマークでない」と言えるのか。それがわからない。なんだかんだ、ヤフ
ーは未だに30%以上のシェアを確保している。ニフティは10%程度。自分だ
ったら、シェア10%のメーカーの商品を購入する気になるか(ならないだろう)。
20%はシェアが欲しい。08年をピークにしてBBの陣取り合戦は終焉を迎える。
後2年で新規獲得のシェアが決まる。後は09年以降は減っていく。
だが、シェア確保のためにISPの中には1件4万円ほどの拡販費かけるところもあ
るが…どこまで拡販費を使うか、難しいところ。
 
2~3年前だったら、ここまで急がなくても良かったかも知れないが、今はY!が
同じことをやったらあっという間にドンドン先に行かれてしまう。大きい雪だる
まと小さい雪だるま。小さいのが同じ規模の雪だるまにするためには早く動く必
要がある。だから、急がなければならない。
 
 
 
③CSシステム部:澁谷殿
今のニフティはキャリアなどに大事なところを握られている状態。
キャリアが右を向けといったら右を向かざるを得ない状況。
以前のSo-netの場合のように、ポストペットで集客。会員でなければ使えない、
独自のコンテンツがあると強い。また、接続とコンテンツが同じくらいの規模、
強さが無いとサービスとして回らないと思う。
 
■全インターネットユーザーがお客様■(副社長)
 
昔のフォーラムのように、そのサービスがあるからニフティ、というのも非常に
難しい。
 
使ってもらえる人が少ない、のであれば対象を全ユーザーに拡大し公開した方が
よい。
 
ニフティのPVの90%以上が接続・メール会員。
接続会員だけにサービス展開、接続会員がお客様、としてきたのが誤り。
 
今まで秋草会長も、黒川社長も、古川社長もベンチマークをするまではこれで
いいと思ってきた。ベンチマークしてみて、ああ、これはおかしい、と気づいた。
 
 
しかも、今のニフティ利用者はニフティを使う理由が無く、利用している人がほ
とんど。だから、価格競争に巻き込まれる。
ISPも店舗と同じ。お客様を接続会員に絞る、というのは、近所の人だけに買い
に来てください、というようなもの。
まずはお客様に立ち寄ってもらわないことには、商品は売れない。
ヤフーは会員獲得よりも、集客を優先した。ココログも会員向けからスタートと
するのではなく、ココログフリーから始めてより上位を使いたければ会員向け、
というサービス展開をするべきだった。
 
お客様=お金を払ってくれる人という考えが間違っている。お客様=お金を払っ
て使ってくれる人だと思うから、お客の幅が狭くなる。よって、ニフティのトッ
プページ利用者の9割りがメアドor接続会員なのだ。常連も準常連も関係なく、
インターネットに関わる全ての人がお客様だ。
 
2008年以降、NTTがニフティに頼らず獲得できるようになったら、NTTは今ほどニ
フティにインセンティブをくれなくなるだろう。今はむしろ収入が多い時といえ
る。
 
その今に、人を集めて、その人に対して、より上位のサービスを使うには、とやっ
ていくことを考えなければならない。
 
 
 
④コンタクトセンター部:大谷
経営からの約束(やりがいを支援・現場の声をよく聞き理解に努める全てのプロ
セスの責任明確化)に本気度を感じる。
裏返せば「現場も変わっていかなければならない」ということだと思うが、まだ
まだ浸透度・危機感が現場には薄いようにも思える場面がある。
副社長の話の中でSBGの危機感は凄い、と出てきたが、それに比べるとその他の
グループは温度差も感じる。
そのためにも副社長が言われるコミュニケーションギャップを埋めていく為の施
策をJQAのアセッサーという立場からもやっていかなければならないと思ってい
る。
 
■壁にぶつかって変えていく■(副社長)
 
自分で反応をしなければ変わらない、と言うこともわかっていた方がよい。
どうしたら変わるのか、どうやってコミュニケーションギャップを埋めていくか。
 
まず、色々やって、壁にぶつかって変えていくしかない。
 
目を見て話す。能動的に動くか。
 
先ほども話したが座ってて情報が入ってるなんて事はない。足を使って、アクティ
ブに自分で動く、という意識が必要。
 
いかに情報を取ってくるか。社内のものとお客様に関してのもの。
 
情報取るための手段は色々ある。日経新聞を読むのだってそう。あれは文庫本1
冊の情報量があるから続けているのと続けていないのでは相当違いが出たりする。
 
とにかく青臭い議論をせよ、といったがそうしたものをキチンと促進していくよ
うな活動を。
 
 
 
⑤品質保証部:宮野殿
品質保証部として楽しい、おもしろいサービスの提供とのメッセージがあったが、
根本にあるサービス品質が重要であるので、今後も今まで以上に高品質なサービス
を提供できるよう貢献していきたい。
 
 
■生産性と品質の課題■(副社長)
 
品質保証部の活動は非常に大切。大変だと思う。
 
スピードアップ、といって品質をおろそかにすると、結局は外からの評価も下が
るし、それではいけない。
 
スピードと品質の兼ね合いは難しい。
 
ニフティのサービスはココログ等、外からののものもある。
外のものだと仕入れる段階でサービス担当がどれぐらい考えているか、というの
が一つ大切になってくる。
 
シックスアパートとどういう品質上の約束をしてたのか。「宜しくお願いします」
で終わっていたのではないか。本来、仕入れる段階でメチャクチャ手を打たなく
てはいけない。
 
自分たちで作るときもドキュメントが非常に弱い。
だいぶ整備されてきているとは言われるが、それでもサポートなどは大変だと思
う。
 
品質のチェックはかけているが生産性のチェックはどこでやっているのか、とい
う課題もある。
 
 
 
⑥ネットソリューション部:大はた殿
・NGNの時代になると、アクセスラインの品質は共通となるため、サービスの差別化が
 ネックになると思う。
 
・コンテンツ充実させる=人が集まる場所を育てていかなければならないと思う。
 ヤフオク、mixi、2ちゃんねるは人が集まって構成されている。
 
 またBBフォンとの対抗(差別化)としてウィルコムと提携し @niftyフォンと
 PHS(ウィルコム)との無料通話などを検討してみてはどうか。
 
・SEが100人規模で増員されるのに、センター部の人数が少なく、インフラの拡張に
 対応出来るのか疑問。
 
■インフラ周辺について■(副社長)
・NGNといってもプロバイダが無くなるわけではないので、頑張れば1.5~1.6倍
 の売り上げは確保出来るのではないかと思っている。NGNについては引き続き
 様子を見ていきたい。
 
・人が集まる場所、というのはその通り。
 Yahoo!はオークションやIP電話で集客しページビューを稼いでいる。
 ウィルコムと組んで、というのは現実的には難しいかもしれないが、アイデアと
 しては面白い。
 
・センター部については意識していなかったが、何らかの対策を行うつもり。
 実働部隊としてPFUも含めて考えていかなければいけない。
 
・FENICSは要らなくなるかもしれない。ただ、マルチキャリアアをニフティだけで
 できるかに関わる。
 
 
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■最後に(副社長)
 
 
・たかだか500人の会社。10人に1人管理職としても50人。
 名前をプリントアウトしてもA4の紙2枚に収まる。
 コミュニケーションがとれないというのはおかしい。
 
・組織についても色々と見直しをはかっている。
 今まで縦に割れていたが、田坂グループ長にも営業は縦でなく横に絡んで、す
 べての渉外の仕事に絡むようなことを伝えている。
 
・自分のやっている仕事を5分で説明してみなさい。
 案外難しい。パワーポイントなんか使ってやってみたらあっという間に15分。
 どれぐらい明確に短時間でできるかで頭の中がどれぐらい整理されいてるかが
 わかる。
 
・この言葉を使ったら相手がどう考えるか、というのを常に意識して話をする。
 最初にずっと話をしてきたが、そういうのをキチンとしていくべき。
 
・JQAをきちんとやってくれ。
 つまるところ、JQAは青臭い議論をどれだけ積み重ねたか、というもの。

2006年10月18日 11:57 AM